焼肉酒家えびすの現在は?一時はヴイ・ブリアンに!フーズ・フォーラスは破産

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焼肉酒家えびす
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2011年4月に「焼肉酒家えびす」でユッケを食べた181人がO-111による食中毒となった、ユッケ集団食中毒事件

5人が死亡、24人が重症という悲惨な事件は、その後の生食用食肉の法規制につながりました。

この「焼肉酒家えびす」や運営会社のフーズ・フォーラスは事件後、どうなったのでしょうか?

実は、「焼肉酒家えびす」は他社へ売却され、一時は「ヴイ・ブリアン」という名前で開店していました。

事件後どのような経緯で倒産・破産に至ったのか、補償はどうなったのか、この記事にまとめました。

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目次

焼肉酒家えびすの現在は?売却され一時はヴイ・ブリアンに

会社解散後、売却

2011年4月末に発生した食中毒事件は、未成年の子供3人を含む5人の死者を出しました。

焼肉酒家えびすのユッケ食中毒報道

記者会見を開いた元社長・勘坂康弘さんの「逆ギレ会見」も多くの批判を浴びましたね。

焼肉酒家えびすの社長・勘坂康弘の現在や逆ギレ会見についてこちらの記事をご覧ください。

焼肉酒家えびすを経営するフーズ・フォーラムは、事件が起きた2011年の7月8日に会社を解散。

破産するまでの経緯はあとの章で詳しくお伝えしますが、店舗施設自体は7月20日に他社に売却されていました。

居抜きで「ヴイ・ブリアン」に

店舗施設を買収したのは、福島県の株式会社スタンドサービス。

スタンドサービス会社概要

スタンドサービス・まうちゅう看板
  • 本拠地:福島県郡山市
  • 代表代表取締役:吉田幹夫
  • 創業:1982年
  • 資本金:3000万円
  • 社員数:400名
  • 事業概要:セルフ型ガソリンスタンド「まうちゅう」、焼肉レストランの運営、不動産賃貸業

元々焼肉店も運営していたことから、メリットがあると考えたのでしょう。

北陸、神奈川県内の全20店舗を、約2億円で買収。

内装はそのままの居抜きで、「ヴイ・ブリアン」という名前で開店しました。

焼肉酒家えびすの売却先・ヴイ・ブリアン食べログ
焼肉酒家えびすの売却先・ヴイ・ブリアン食べログ

経営悪化で民事再生法

しかし、翌2012年5月28日には、スタンドサービスも民事再生法の適用を申請することになります。

負債総額は約72億2000万円。

  • ガソリンスタンド事業における競争激化
  • 焼肉店の買収に伴う多額の借入金
  • 風評被害で焼肉店の業績が悪化

このような要因から、資金繰りが立ち行かなくなったということです。

食中毒事件はそれだけ世の中に衝撃を与えたということですね。

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焼肉酒家えびすの運営会社フーズ・フォーラスは破産

フーズ・フォーラス特別清算申請の報道

一方、経営母体だった株式会社フーズ・フォーラスは次のような経緯で、現在は倒産・破産しています。

  • 2011年7月8日:会社解散
  • 2012年2月10日:特別清算申立て
  • 2023年3月28日:金沢地裁が破産手続開始決定
  • 2023年9月4日:破産手続きがほぼ終了との報道

しかし、なぜ破産手続き開始まで11年もかかったのでしょうか。

「特別清算」から「破産手続」に

裁判所

フーズ・フォーラスは2012年当初、「破産申立」ではなく「特別清算を選択しています。

破産と特別清算の違いは?

  • 破産は、裁判所によって選任された破産管財人が、財産の管理処分権を持つ。
  • 特別清算は、会社で管理処分権者を決めることができる。
  • ただし特別清算は、株主・債権者の同意が必要。

破産管財人に処分が委ねられた場合、被害者への補償が後回しになる可能性もあります。

そのため、特別清算を選択して、何よりも被害者や遺族への支払いを優先しようとしたようです。

ところが、銀行を含む約300人の債権者の同意が得られず、11年間進捗はなし。

最終的に「特別精算」は成立せず、破産手続に移行しました。

被害者や遺族への補償は?

破産管財人が決定した債権者は、食中毒の被害者、遺族、銀行などの個人・団体60あまり。

負債額21億円に対し、フーズ・フォーラス社から回収できた資産は、わずか1億円だったようです。

フーズ・フォーラス配当額の報道

フーズ社の負債総額は約21億円で、配当のために回収できた資産は1億円ほど。債権者への配当額はそれぞれの債権額の割合に応じて決まり、いずれも少額にとどまる見通し。

引用:富山新聞 2023.9.5

2018年に遺族が起こした民事裁判では、フーズ社に1億6000万円の賠償命令が下っていました。

しかし、金融機関の債権額割合が高いことを考えると、被害者や遺族の方に支払われるのは、1億6000万円にはとても届かない金額と思われます。

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まとめ

この記事では、ユッケ集団食中毒事件を起こした「焼肉酒家えびす」と、その運営会社「株式会社フーズ・フォーラス」の現在についてお伝えしました。

どちらも、現在は売却、倒産、破産しています。

十分な補償もしてもらえず、被害者・遺族の方のお気持ちを考えると、胸が痛みます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こちらの記事も:大和屋商店は現在も営業?ユッケ肉を焼肉酒家えびすへ納入【証拠メール画像】

こちらの記事も:焼肉酒家えびすの社長・勘坂康弘の現在は?逆ギレ会見の動画も!(ユッケ食中毒)

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